葬儀の基礎知識
葬儀が終わったら
時代・宗派に合わせた仏壇の扱い方
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以前は、どのお宅にも仏間があり、仏壇を置く場所に困ることはありませんでした。しかし、現代の住宅環境は、住む人のニーズに合わせて多様化してきています。どこに仏壇を置いたらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
仏壇を置く場所に決まりはあるのか
仏壇を置く場所に特別な決まりはありません。現代の生活に合わせて設置場所を決めましょう。おすすめの場所としては、和室・リビング・寝室があります。基本的には、家族みんなで集まることができ、落ち着いてお参りができる場所であることを基準に考えるようにしましょう。
仏壇の向きとして適切なのは?
・南面北座説(なんめんほくざせつ)
南面北座説は、仏壇を「南向き」に置く考え方です。敬う人は南向きに座るのが一般的で、敬う対象である仏さまを祀る仏壇も南向きに置く考え方が広がったといわれています。
・東面西座説(とうめんせいざせつ)
東面西座説は、仏壇を東向きにする置き方です。こちらはインドから影響を受けたもので、日が昇る東は「立身出世」する縁起の良い方角とされ、主人は東向きに座るのが良いといわれているそうです。この考え方が日本にも伝わり、仏壇を東向きにするようになりました。
・春夏秋冬説
仏壇を置く場所に関して向きにこだわらず、ご先祖様が安らかに眠ることのできる所ならばどこでも問題ない、とする考え方です。 四季はそれぞれの方角に例えられます。
宗派によってすすめている方角がある
・曹洞宗・臨済宗 … 南向きに置くことが多い
・浄土真宗・浄土宗・天台宗 … 東向きに置くことが多い
・真言宗 … 拝む方角に総本山がくるように置く
・日蓮宗 … 決まりなし